私の敬愛する師匠達

こんにちは。
最近は東京は寒い日が続きますね。
みなさん、体調に気をつけてお過ごしください。

しばらく取り組んでいたレコーディングが一旦自分の録りが終わり
他の作業をしている今日この頃です。
またブログもいろいろ書かないとなと思っています💦

今日は自分が師事していたお師匠さん達について書こうと思います。
僕は音大も行っていたので、少しの期間習っていた先生を含めますと
たくさんの方にご教授いただきました。
今日はその中でも、今の自分の形成にあたり本当に影響を受けた
『師匠』と言えるお三方について書かせていただきたいと思います。

僕は中3でギターを始めて、19歳くらいまでは独学でした。
ヤングギター誌を愛読していて、洋楽のハードロックを中心に聴いていた
こともあり、スウィープやタッピング、速弾きなどは結構すでにできましたが、
アドリブも全く取れないし、譜面も読めないし、コードだってベーシックなもの
しか知らない。といった感じでした。
当時自分が大好きだたSteve VaiやJohn Petrucciなどがバークリー音楽院出身だったのもあり、ロックなのにアカデミックでエリート!な方々に憧れてバークリー音楽院へいつか入学したい!といつしか思うようになっていきました。

そんな中、マーティフリードマンのサイン会(笑)
で出会ったSteve Vaiの熱狂的ファンのギタリストと出会って仲良くなります。
その少し後に開催されていた楽器フェア99' でその彼とも偶然再会を果たすことに。
そして一緒にIbanezのブースを見ていると、一人の若いギタリストがものすごいテクニックでデモ演奏をしています。
その方が後の僕の人生初の師匠になる『津本幸司』さんでした。

その時はまだその方がどんなギタリストかは知りませんでしたが、
その後に津本さんのシークレットライブがあるとのことでその友達と行きました。
当時Vaiやドリームシアター、サトリアニが好きだった自分にまさにドストライクな演奏スタイル、楽曲で「日本にもこんなギタリストいるんだ!」と驚いたものです。
Vaiのカバーも1曲やっていましたが、もう完璧で目を丸くした覚えがあります。
そんな津本さんですが、バークリー卒業されていて、
なんでも1997年にバークリーベストロックギタリスト賞を取っていることを知り、
この方ならバークリーメソッドを教えてくれるだろうし、スタイル的にも自分がなりたいスタイル(当時)だったので習うことにしました。

様々な経験をさせていただきましたし、ローディも経験したし、
後に津本さんのスクールで僕が講師として教えていたこともあります。
いろいろな思い出がありますが、先生としてものすごくわかりやすく、理路整然と教えていただけるので非常にわかりやすかったです。そして、他の音楽家はあまり言わない「とても大事なこと」を最初に教えていただけたことが、今の自分の演奏の根底にあると思いますし、自分もそこを一番大事にしております。
今でも大事な基盤を作る上で最初の師が津本さんで本当に良かったと心から思います。

2人目の僕の師匠と敬愛する方はバークリー音楽院のジムケリーさんです。
バークリー時代はそれこそたくさんの先生方から習いましたが、僕にとってのバークリーでの師匠と思える方はジムケリー以外はいません。
ジムは本当に生徒1人1人のスタイルややりたいことを尊重してくれました。
そして、ジム自身がどんなスタイルも華麗に弾きこなすことのできる物凄い深いギタリストのため、どんな曲のどんなスタイルについて尋ねても的確に教えていただくことができました。
自分の曲で煮詰まった時も、ここのコードどう思う?って聞いても、
「うん、これももちろん良いけど、こんな可能性もあるよ?」って色々な可能性を見せていただいたり、本当に勉強になりましたし、
何より穏やかで優しい笑顔の人柄が大好きでした。
個人的にもよくしていただいて、レイティング(学校ないのレベルみたいなもの)が足りなくても高いレイティングのアンサンブルクラスに推薦してくれて入れてくれたり。
帰国して、そろそろ13年になりますが、また必ず会いに行きたい師匠です。
本当愛に溢れている方です。

そんなジムの貴重な動画を見つけました。
僕をよく知る友達によると弾き方がそっくりだそうです笑
知らず知らず多大なる影響を受けているみたいです。


3人目の敬愛する方は言わずも知れた日本が誇るスーパーギタリストの
『田中義人』 さんです。
僕が2014年からFlamingo Sketchというバンドをやっていました。
当時、とてもサックス奏者とバンドやらセッションをする時期が多く、
ギターでもサックスのような演奏に流されてしまうというかギターらしい演奏があまりできていなかった時代でした。
そんな中、義人さんの元で学ばせていただく機会を得て、
『ギターらしさ 、ギターならではの演奏』を再認識させていただきました。
ギタリストでもいわゆるピアノや鍵盤的な演奏をする方も結構な数いる中、義人さんの演奏は本当にギターの美味しいところの濃縮!って感じで本当に格好良いです。

まず、なんといっても「音の出し方」が最高すぎる!
一発音を出しただけで、もう参りました。。ってくらいの説得力のある音を出されます。
これは指のコントロールが半端ないからなんですが、これは基盤にブルースがあって、
ブルースが本当にブルースしているからなのかなあと個人的に思います。
日本人の多くのギタリストってブルース弾いても、ペンタを弾いているだけでブルースを感じない人が多いと僕は思っていて、でも義人さんのブルースは本当にブルースしている。
そこがまず、本当にすごいと思います。
加えて、ジャズ的なアプローチ、そしてヒップホップなど黒人音楽への造詣の深さ。
音楽の作り方は時代の最先端のアプローチ、トラックメイキングで、根底にはブルースがあって、そこにジャズ的なアプローチがガンガン入ってくる。
そして、それらをギターでしかできない感じでやっている。
もうセンスの塊だし最強です。

義人さんの元で学ばせていただいてから、自分自身ギタリストとして迷うことが少なくなりましたし、『ギターの格好よさ』を追求するようになりました。
本当に義人さんの元で学ばせていただいたことは自分の財産となっております。

長文になりましたが、今回は自分が最も影響を受け、敬愛する師匠方3人に
ついて書かせていただきました。
その人のギタースタイルを形成するにおいて、誰に習うかもとても重要な要素の1つだと
思っています。そう言った意味で、素晴らしい方々の元で学べた自分は幸せだなと思いますし、自分が学んできたことをまた自分も伝えていけたらなと思いました。

Kentaro Kaneko
www.kentarokaneko.com
Youtube: アカウント名 Kentyguitar
https://www.youtube.com/channel/UCVq2s-6ellIt8XCkuwaHPAA 
Twitter: @kenty_335
Instagram: kenty_335

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