こんな演奏仕事は嫌だ!その1。

こんばんは。

真夏日予報とは裏腹にだんだんと秋めいてきましたね。

 

私は2007年に留学先のボストンから日本に完全帰国して以来、

様々な演奏の仕事をしてきました。


今日は過去にやった、

こんな仕事はもうやりたくない!という

ようなエピソードトークを書いていきたいと思います。

 

1つ目は

 特殊な演歌現場

 です。

 

僕がまだ日本に帰って間もない頃にきた仕事で、演歌の仕事の依頼がきました。

色々と未知でしたが、演歌のシンガーさんのサポートなのだろうと話を受けました。

譜面、音源資料系は本当にしっかりしていて、前もっていただいていましたし、

譜面も完璧でした。

曲数は大体20曲くらい。

 

演歌って馴染みがないせいか、自分にはどれも同じように聞こえて

そして、実はギターパートは書き譜が多かったりします。

演歌はギターのディストーションで泣きのメロなどはいたるところに出てきたりするので、

それを完全に音符通りに弾かなければいけなかったり、ソロも同じで書き譜だらけでした。

 

そんなこんなで慣れない演歌の曲たちを体に染み込ませるため、

3日間は演歌の曲をひたすら聴き続け、徹底的に体に叩き込むことをしました。

色々とキメやフレーズ指定も多いので、譜面にたくさん情報を書き込み。

 

そんなこんなで本番日を迎えました。

場所は埼玉のとある小ホール。

ちなみにこの現場は20曲近く曲数があるにも関わらず、事前RHはなく

本番当日にサウンドチェック代わりにリハをするという感じでした。

 

演歌なので衣装もきちんとスーツ指定があり、全てをちゃんと用意して行くのですが、

当日会場入りしても、歌手らしき方が見当たりません

本人はギリギリに来るのかな?誰だか聞かされてないけど、どんな方なんだろう?

なんて思っていると、何十人とご年配の方々が入ってきます。

そして、誰々が最初に歌うとか話していたり。

そこで、この仕事は

『演歌が好きで歌を習っている方々のためのサポート演奏なんだ!』 

と知ることになりました。

演奏する内容は誰のサポートだろうが、関係ないのでそこは全然構わないのですが、

衝撃の事実はその後さらに知ることに。。。

 

 

サウンドチェックで入れ替わり立ち代り歌い手の方が変わって

そのサポート演奏をしていくのですが、ここで大変なことが。。

 

なんと歌い手の方々の皆さんが歌詞を覚えていなく、普段カラオケで演歌を歌っているので

カラオケの歌詞を見ながら歌わないと歌えないと。。。

 

そこで、用意されてあった?カラオケの機械を流しながら、

その音を聞きながら

うちらは演奏しなければいけない事態になったのです。

 

もちろん、そんな話は聞いていませんし、

こちらにはイヤモニもないし、クリックもありません。

特に大変なのはドラマーで、カラオケから聞こえる音に耳をすませながら、

リズムを刻んでいくことになったのです。

 

少しでもリズムに合わないと、バンマスの鍵盤の方に怒鳴られたり、

歌い手の方から苦情がきたり。。。

 

バンドのリズムがずれるということは、

歌いたい歌詞が出てくるタイミングがズレるということなので、歌手の方は歌えないと。

 

『いやいや、いくら発表会的なものでも自分の歌う1曲の歌詞くらい覚えてきてよ。。それが最低限のマナーでしょ。。』

と心の底から思いました。


たまにいるんです、

ミュージシャンをジュークボックスやカラオケボックスようにしか思ってない人達って。

そんなこんなな状況の中、20曲近くを大事故なくきりぬけました。

ドラマーの方は大汗をかいていましたし、バンドメンバー全員が経験したことのない

集中力と緊張感をもって挑んだ演奏でした。


本当に

『こんな演奏仕事はもう嫌だ』

でした。

 

次回はまた違うエピソードでも。

 

 

 

 

 

 

 

KENTARO KANEKO
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