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ギターレッスン生の傾向

こんばんは。 すっかり涼しくなってきましたね。   今日は長年自分がレッスンをしてきて感じたこと を書いていこうと思います。   レッスンをしていると様々な生徒さんに出会います。 せっかちですぐに弾けるようにならないとイライラしてしまう方、 ピッキングが常に力が強くガチャガチャ弾いてしまう方、 逆にピッキングがソフトで優しく奏でる方もいますし、 何ヶ月も何年も同じような課題にずっと向き合い集中してとりかかれる方、 とても上手いのになぜか自信がなく出音が小さい方など。   人の数だけ、性格や演奏も違うので教えていても色々気づかされることがあります。     ただ最近よく感じるのが、 あまり根気がない人が多いかな? ってことです。 ギターを始め、楽器の習得ってすごく大変 なんです。 手軽に始めて手軽に格好良く弾けるようになりたい! って思われて、習いに来られる方も多いですが、 やっぱりある程度格好良く弾けるようになるには何年もかかるものです。 でも、大抵の人はちょっとすると難しさに気づき挫折してしまうんですよね。   「先生、僕って才能ないんですかね?」   よく聞かれる言葉です。 ただ、そういう方って すぐ結果が出るのを期待してる だけなように思います。   私的には、 「いやいや、今日それ練習し始めたばかりじゃないですか!そんな何十分で弾けるようになったら逆に凄すぎますよ。ギターはそんな簡単なものじゃないので練習をある適度時間かけてしないと、なかなか上達はしませんよ」 というのですが、やはりすぐ結果を求めてしまうし、 なかなか習得しないと嫌になってしまう方が多い ように感じます。 
 
   音楽の才能 それはあるとすれば、 『根気よく諦めずに練習し続けられる強い心』 なのかもしれませんね。 
   偉そうに書いてますが、 私も練習はそんなに好きな方ではないので、 練習します。。 KENTARO KANEKO www.kentarokaneko.com Youtube: アカウント名 Kentyguitar https://www.youtube.com/channel/UCVq2s-6ellIt8XCkuwaHPAA   Twitter: @kent...

演奏から性格は分かる?

こんばんは。 今日は、   演奏から性格は分かるか? ということをテーマに書いていこうと思います。 私が長年レッスンをしてきたり、 アンサンブルを多くの方とすることによって感じた 「その人の性格と演奏の共通点」 などについても触れたいと思います。 『目は口ほどに物を言う』 ※言葉に出さなくても、目の表情で相手に伝えることができる。 また、言葉でうまくごまかしても、目に本心が表れるものである。   という、ことわざが日本にはありますが、 私は 『演奏も口ほどに物を言う』 と思います。    大体一度、一緒に演奏すれば、 相手がどのような性格なのかが なんとなくわかります。 私自身が一緒に演奏をしていて、素敵だなあと思う人の特徴は、  周りの音をしっかり聞いて、自分の発言するべきタイミングで音を出し、 相手を立てながら自分もしっかり主張する。 そのような演奏する方とご一緒すると、 この方は人柄もとても素敵なんだろうなあ、 と演奏もその人自身も好きになります。   実際そのような演奏をする人って素敵な人が多いと感じます。   その逆で、 周りの音を聞かず、自分のしたい演奏だけする ような人は 実生活でも空気が読めないタイプの方で、会話もきちんと出来ない方が 多いのかなあと思います。   アンサンブルは会話だと思っているので、 まずは相手の話をしっかり聞いた上で自分もするべき時にしっかり発言をする。 そんなことが大事なことだと思います。   演奏って本当にその人を表す と思っていて、 優しい人の出す音は優しいし、 カッコつけてる人の音はカッコつけてる笑 色気がある音を出す人は、その人自身にも色気がある 。 その人の演奏から愛を感じ、涙が出そうになることだってあります。 本当に『音』って嘘つかないな。って思います。    料理家の 神田川俊郎 先生の言葉で 好きな言葉があります。 『花に水、人に愛、料理は心』  私はそれを少し変えてずっと座右の銘にしています。 それは、 『花に水、人に愛、音楽は心』   音にはいつだってその人の生き方や心が表れる と思っているので、 清く真摯に愛を持って奏でていけたらとと強く思っています。   とりあえず...

こんな演奏仕事は嫌だ!その1。

こんばんは。 真夏日予報とは裏腹にだんだんと秋めいてきましたね。   私は2007年に留学先のボストンから日本に完全帰国して以来、 様々な演奏の仕事をしてきました。 今日は過去にやった、 こんな仕事はもうやりたくない! という ようなエピソードトークを書いていきたいと思います。   1つ目は   特殊な演歌現場  です。   僕がまだ日本に帰って間もない頃にきた仕事で、演歌の仕事の依頼がきました。 色々と未知でしたが、演歌のシンガーさんのサポートなのだろうと話を受けました。 譜面、音源資料系は本当にしっかりしていて、前もっていただいていましたし、 譜面も完璧でした。 曲数は大体 20曲 くらい。   演歌って馴染みがないせいか、自分にはどれも同じように聞こえて そして、実はギターパートは書き譜が多かったりします。 演歌はギターのディストーションで泣きのメロなどはいたるところに出てきたりするので、 それを完全に音符通りに弾かなければいけなかったり、ソロも同じで書き譜だらけでした。   そんなこんなで慣れない演歌の曲たちを体に染み込ませるため、 3日間は演歌の曲をひたすら聴き続け、徹底的に体に叩き込むことをしました。 色々とキメやフレーズ指定も多いので、譜面にたくさん情報を書き込み。   そんなこんなで本番日を迎えました。 場所は埼玉のとある小ホール。 ちなみにこの現場は20曲近く曲数があるにも関わらず、事前RHはなく 本番当日にサウンドチェック代わりにリハをするという感じでした。   演歌なので衣装もきちんとスーツ指定があり、全てをちゃんと用意して行くのですが、 当日会場入りしても、 歌手らしき方が見当たりません 。 本人はギリギリに来るのかな?誰だか聞かされてないけど、どんな方なんだろう? なんて思っていると、何十人とご年配の方々が入ってきます。 そして、誰々が最初に歌うとか話していたり。 そこで、この仕事は 『演歌が好きで歌を習っている方々のためのサポート演奏なんだ!』   と知ることになりました。 演奏する内容は誰のサポートだろうが、関係ないのでそこは全然構わないのですが、 衝撃の事実はその後さらに知ることに。。。     サウンドチェックで入れ...

楽器のリペア

こんばんは。 今日はだいぶ涼しい日でしたね。 明日、明後日とまた真夏日になるそうなので熱中症にお気をつけください。 今日は 楽器のリペア について書いていきたいと思います。 皆さんは自分の愛用の楽器のリペア(調整)を定期的にされていますか? 案外、全くリペアをしたことがない、 なんて方も多いのではないかと思います。 人によっては調整や何かをいじるのが好きで自分で調整される方も多いと 思います。 ただ、そういう方もリペアに出したことがない方も 一度プロのリペアの方に出してみることをオススメ します。 私自身、今まで色々なところでリペアを出してきました。 リペアをされる方の好みもあるので、自分の好みや相性なども あるとは思いますが、調整をしてもらう前とは見違えるように サウンドや弾きやすさも変わっていきます 。 私も普段、ギター、エフェクトボード周りと何軒かに分けて頼んでいたりします。 特に命とも言えるギター本体自体は 私が絶大なる信頼を置いている方に 定期的にみてもらっています。 誰もが、 『この楽器の音や弾き心地が気に入らないから、売って他の楽器買おうかな?』 なんて思うことがあると思います。 そんな時は 一度たち止まって調整にに出されること を強くお勧めします。 私も 売ろうと思っていた335が理想の335に生まれ変わった り、 PUのバランスで少し悩んでいたジャズマスのバランスが本当によくなったり 。 色々な悩みがちょっとしたプロの方の調整により解決することが多々あります。 まずは自分の楽器のポテンシャルを最大限に引き出してもらってから、 他の楽器を買う。そんな選択肢があっても良いかと思います。 リペアには色々な面で驚きや気づきがあるので、リペアにあまり出さない方、 自分で全てやられている方、リペアに出したことがない方は ぜひリペアショップに足を運ばれてみてはいかがでしょうか? オススメのリペアショップ知りたい方は何軒かご紹介できますので、 ご連絡ください。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 KENTARO KANEKO www.kentarokaneko.com Youtube: アカウント名 Kentyguitar https://www.youtu...

KEMPERを使う理由、使わない理由(4)

ここ3回にわたり、お届けしました 『KEMPERを使う理由、使わない理由』 本日で最終話でございます。 最後に個人的に感じる KEMPERのメリット、デメリット について まとめていきたいと思います。 まずは、 KEMPERを使うメリット ものすごい大量のアンプをKEMPER1台で持ち運ぶことができる。 自分のお気に入りのアンプの音を取り込んで使うことが可能。 一流のスタジオで取り込んだ、貴重なアンプの音を手軽に使うことができる。 イヤモニ使用の時に、音がマイキングや環境に左右されずモニターすることが可能。(また、外音も常に安定した音で提供することができる) KEMPERリモートを使えば、エフェクトのオンオフなどもある程度可能。  続いて、 KEMPERを使うデメリット キャビネットを使い出力した音が生と比べて微妙。(最近はKEMPER専用のキャビネットが発売されたようなので、それなら良い感じかもしれません) 空気感が生アンプのように感じられないため、ニュアンスなどが表現しづらい。 レイテンシーではないが、生アンプと比べ反応が遅く感じる。 メリットはとにかく便利なところ 。 大量のアンプをライブに持って行くなんてことは超大物アーティスト以外無理な話です。 クリーンではフェンダー、クランチではオレンジ、リードではマーシャル使いたいなあ! なんてことが叶ってしまうのですから、夢のマシーンです。 デメリットは、弾いていて気持ちがよくないこと 。 チューブアンプを弾いてきた人にとっては、 生アンプとの違和感 を顕著に感じること と思います。 ただ、ここでKEMPERへの違和感を感じない人ならば、 最高の機材 になるのではないでしょうか? 特に ライブでのモニタリングのしづらさや音への違和感 は プレイそのものにもかなり影響するので、個人的にはライブでの使用はしません。 ただ、本来KEMPERは レコーディングでこそ本領を発揮する物 だと思っています。 特定のアンプを良いスタジオの良いマイクで拾って、 そのマイクで拾った音を再現させる装置。 レコーディングでは生アンプにマイクを立てて収音するわけですが、 ヘッドホンやイヤモニ越しだとこれが全然気持ちよくありません。...

KEMPERを使う理由、使わない理由(3)

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前回からの続きです。 KEMPER を初出陣させた、 とあるライブ での まさかのフリーズで音が出なくる事件が勃発。 これを機にデジタル物がトラウマとなり、ライブでの使用を封印。 しかし、それから2、3年後に 初音ミク のサポートで 中国、北京 に行くことになります。 例のトラブル以来、KEMPERはレコーディングのみ使用している 状態でしたが、中国でどの機材が用意してもらえるかわからないので、 久しぶりにKEMPERを使用することになりました。 北京公演でのセットアップ。マーシャルのヘッドはダミー。ギターの後ろにひっそりとKEMPERが。 前回のトラブルの原因はなんとなく自分でわかっていて、 どうも自分の所有していたKEMPER REMOTE(音色を切り替えるための MIDIフットコントローラー) との接続関係でトラブルが多く、 切り替えがうまくいかなかったり、フリーズしたり。。 REMOTEも早々に手放していたので、改めて別のMIDIコントローラーを探し導入。 僕が選んだのは CAJのMIDI Station これを使用してみたところ、REMOTEで起こったトラブルはなくなりました。 (同じくREMOTEを持っている友人はトラブルが起きたことがないとのことだったので、 なにが原因かはわかりませんが。。。) REMOTEはそれぞれパッチを作った後にも個別に割り当てたエフェクター(例えばブースターやディレイなど)をオンオフできるので、めちゃくちゃ便利だったのですが、 またトラブルが起きたら怖いので。。 初音ミクの現場は イヤモニ を使っての演奏なので、 自分でキャビの音を聞く必要はありません。 なので、音作りなど基本的にラインでそのままイヤモニで作りました。 ただ、それでも、生のアンプを歪ませてマイキングして出した音と比べると 個人的には何かが足りない。。 空気感というか音圧というか、表現は難しいですが。。 現にその少し前に参加させていただいた 初音ミク の『 マジカルミライ 』 では生アンプにマイキングだったのですが、 イヤモニ越しでも違いは顕著でした。 北京でのライブでは事前にPAさんとKEMPERのラインのみ出してもらった音と キャビからマイキングして拾った音をそこに更に混ぜたも...

KEMPERを使う理由、使わない理由(2)

前回からの続きです。 そんなこんなで初の KEMPER アンプの使い方に苦戦しながら、 スタジオでの事前音作りを重ねて、リハに出陣。 音作り中にも薄々わかっていたことですが、 アンプのキャビに KEMPER を直で繋いで出すと、違和感がすごいんですよね。 自分が今まで弾いてきた生のアンプとの聴感とは明らかに違う。。 音も前にしか飛ばないような感じに思えたし、 とにかく 個人的には違和感が相当あった 。 なので、KEMPERを使ってのリハは自分の足元のモニタースピーカーからも 出してもらって演奏しました。 もうそういうものだと割り切って演奏しました笑 (ちなみにキャビを使うときはちゃんとKEMPER側のキャビシュミレーターはOFFにして使っております) そして、夏フェス初日を迎える。 会場は新木場スタジオコースト。 キャビはマーシャルのキャビを借りて、 KEMPER用のコントロールはKEMPER REMOTEを使用。 自分の機材がたまたまよくなかったのか、KEMPER REMOTEを使っての パッチ切り替えが何でかスムーズにいかなかったり、 たまにフリーズしてしまうことがそこそこあって、、 それが本番中にも起こってしまう事態に。。 ある曲の1番のAセクション途中まで(だいたい8小節くらいかなあ) 音が出なくなっちゃったんです。 これには相当焦りました>< 幸いバラードだったので、うまくアレンジのように見せて Bセクションから入ったので大事には至りませんでした。 ちなみに外音はキャビに立てたマイキングの音とKEMPERからラインでPAに送った音を 混ぜて出してもらっています。(マイクからの音はすこしだけ) ライブで使用してみて、やはりアンプのキャビが鳴りきってない感じもするし、 実際アンプからのモニタリングも気持ちがよくない。 (モニターとしてはフットには自分の音は返してもらわず、アンプから出した音でモニタリング) そして、機材トラブル。。 夏フェスツアー自体はまだまだこの先に何本も続くので、 この一件があってからというもの KEMPERはライブではお蔵入りしようと決意。。 まず速攻でKEMPER REMOTEは売却。 その後のツアーは、以前通りの生アンプにエフェクトボードで対応。 それ...